「堺市 空き家」を放置していると税金が上がる!?
こんにちは。こんばんは。おはようございます。世界で2番目に優しい不動産屋さんでおなじみの株式会社リノライフの平井です。本日は昨今話題になっている堺市の空き家問題について記事を作成してみました。ご拝読ください。
まず、
空き家とは
その名の通り「使用されていない家」を指します。具体的には、以下のような特徴を持つ住宅が空き家として分類されます。
1:居住者がいない:
家が建っているものの、誰も住んでいない状態です。これには、所有者が他の場所に住んでいる(親などが施設に入所して誰も住まなくなった家)、もしくは所有者が亡くなって継承者が不在(相続したものの誰も住まない家)のケースなどが含まれます。
2:使用目的がない:
家があるが、住居、貸し出し、売却などの目的で利用されていない状態です。ただし、休暇用の別荘など、季節的に使用される住宅はこのカテゴリには含まれません。
3:維持管理が行われていない:
家が荒れ放題になっている、または定期的なメンテナンスが行われていない場合、これも空き家と見なされることがあります。
空き家は、放置されることによって安全上の問題や地域の景観の悪化、不動産価値の低下などの問題を引き起こす可能性があります。そのため、多くの地域では空き家問題に対処するための法律や政策が策定されています。
空き家を放置すると・・・
空き家等の所有者などには適切な管理が求められています。適切な管理が行われていない結果、以下のような問題が発生します。
1:物理的な劣化:長期間放置された空き家は、劣化や老朽化が進みます。これにより、建物は修理が困難になり、最終的には取り壊しの必要が生じることもあります。
2:安全上のリスク:崩壊の危険性が増し、火災、害虫の発生、不法侵入などの安全上の問題が生じる可能性があります。これは近隣住民にとってもリスクとなります。
3:不動産価値の低下:放置された空き家は周辺の不動産価値を下げる可能性があり、地域全体の景観や魅力に悪影響を及ぼすことがあります。
4:税金の増加:一部の地域では、長期間放置された空き家に対して高い税金が課される場合があります。これは、空き家問題の解消を促すための政策の一環です。
①塀・瓦等の落下
・塀や瓦、外壁などの破損や落下
・雨漏り等による建物の劣化
・瓦等の落下や飛散による通行人への怪我
②火災
・建物へのダメージだけでなく、周辺建物への延焼
・重大な過失があったと認められた場合、損害賠償の責任を負います
③樹木・雑草の繁茂
・隣地や道路へのはみ出しによる近隣住民とのトラブル
・野生動物の棲みつき
④建物内外の劣化
・湿気等による内外の腐敗
・長期間放置によって汚れが落ちにくくなる
・腐敗による建物自体の構造への影響
⑤防犯面や景観の悪化
・不特定の者の侵入や不法滞在
・不法投棄に伴う臭気の発生
・汚れた建物によるまちのイメージの悪化
⑥害虫・害獣被害
・シロアリやゴキブリ等の害虫やネズミ等の害獣による建物へのダメージ
・蜂等の発見の遅れによる近隣住民への迷惑
お金の面でのリスクももちろんございます。
特定空き家
適切な管理を行わず、特に問題を引き起こす可能性が高いと市町村から判断された空き家のことを「特定空き家等」といいます。この「特定空き家等」と判定されてしまうと、所有者「管理者」はペナルティをうけることがあります。
特定空き家とは以下のようなものが含まれます。
①建物が著しく老朽化しており、倒壊の恐れがある、または他人に危害を及ぼす恐れがある状態。
②害虫の発生、不衛生な状態が周囲に悪影響を及ぼしている場合。
③周囲の住民の生活環境や地域の景観を損なうような状態。
「特定空き家」に指定されると、所有者に対して、建物の修繕や撤去、または使用目的の明確化などの措置をとるよう求められることがあります。これらの措置を取らない場合、行政側が直接介入して強制的に措置をとることもあります。このような制度は空き家によって生じる様々な問題を防止し、地域の安全と公共の福祉を守るために設けられています。特定空き家の問題は地域社会において重要な課題の一つになっています。
具体的にどんなデメリットがあるか?
固定資産税への影響
- ・特定空き家は、その状態によって固定資産税が増加する可能性があります。日本の一部の自治体では、長期間放置された空き家に対して固定資産税の税率を上げる措置を取っています。
- ・通常、住宅用の不動産は税額が軽減されることが多いですが、特定空き家になるとこの軽減措置が適用されなくなる場合があります。
罰金や行政措置
- ・所有者が行政からの是正命令に従わない場合、罰金が科されることがあります。
- ・最悪の場合、行政が強制的に建物を撤去し、その費用を所有者に請求することもあります。
- メンテナンス費用の増加
- ・長期放置された空き家は、建物の劣化が進み、修理やメンテナンスに多額の費用がかかるようになります。
- 不動産価値の低下
- ・放置された空き家は周辺地域の不動産価値にも悪影響を及ぼし、売却や賃貸が難しくなることがあります。
- 社会的な影響
- 地域の安全性や景観の低下、犯罪の温床になる可能性があるなど、社会的なマイナスの影響も大きいです。
- 行政代執行の場合、市町村が空き家を取り壊し、その費用が所有者(管理者)に請求されます。
- 所有者としては、空き家が特定空き家に指定される前に適切な管理や対策を講じることが重要です。また、行政からの是正命令や通知を受けた場合は、迅速に対応する必要があります。放置すればするほど、将来的にかかる費用や手間は増大する可能性が高いため、早期の対応が望ましいです。